高濃度ビタミンC点滴療法は主にアメリカで研究が進められ
ているガン治療法です。
特効薬的な治療法としてではなく、標準的なガン治療方法に
効果が見られない場合や、標準的なガン治療効果を高める
ために採用される治療方法で、副作用が最も少ないガン治療法
としても注目されているものです。
この高濃度ビタミンCはガン治療以外にも、疲労回復
効果やアンチエイジング効果や美肌効果の点からも、
近年非常に注目を集めています。
ビタミンCが疲労回復や体調不良改善や美肌効果や
アンチエイジング効果が高い事は以前からよく
知られています。
しかし残念な事ですが、ビタミンCを大量に
経口摂取しても、吸収が悪いために多くがすぐに
排泄されてしまい、そうした効果を十分に得られ
ない事が多いのです。
それに対して点滴療法の場合には、経口摂取に比べて
ビタミンCの血中濃度を20~40 倍も増やす事が可能な
ため、ビタミンCの持つ様々な効果を期待できると言えるのです。
最近では美容効果を期待して高濃度ビタミンCの点滴療法を
受ける人が増えており、美容に敏感な芸能人にもこの治療法を
愛用している人が少なくありません。
この美容面ではメラミンの生成を抑制してシミや色素沈着を
軽減する美白効果、肌の張りや弾力効果をもたらすコラーゲン
の生成を高める効果、肌の老化を防止する活性酸素の除去効果、
そして肌の保湿因子を高めて乾燥肌を改善する効果等が期待
されています。
特にメラミンの生成を抑制し色素沈着を軽減する事から、
日焼けに前後にこの点滴療法を行えば、予防効果と日焼け肌の
改善に大きな期待が出来るのです。
この高濃度ビタミンC点滴療法は一般的には副作用はありま
せんが、事前にG6PD活性の測定検査を受ける事が必要です。
これは遺伝的にG6PD欠損症である場合には、高濃度ビタミンC
点滴療法で血球が壊れてしまう溶血と言う現象が起こるためで、
この検査で問題ない方は安心して治療を受ける事が可能です。