簡単に体に必要な栄養が摂れる栄養注射の中でも、
ビタミン注射とにんにく注射は人気があります。
含まれる成分は同じようですが、何が違うのでしょうか。
ビタミン注射はその名の通りビタミンを注射します。
主な成分はビタミンB群(B1・B2・B6など)とビタミンCです。
ビタミンは体に良いというイメージがあり、野菜や果物を
積極的に摂取している人は多いでしょう。
しかし、ビタミンは熱や光に弱く調理すると失われやすく、
摂取できていると思っても実は必要分を摂れていないと
いうことがあります。
また、ビタミンB群は豚肉やレバー・ウナギといった
食材に含まれているので一日に必要な分を毎日
食べるのは大変です。
それが、注射で静脈に直接注入することによって新鮮な
まま体に取り入れることができ、高い効果が期待できます。
ビタミンは体の代謝を上げて疲労解消を促したり、
皮膚の炎症を抑えてニキビなどの肌トラブルを
鎮める働きがあります。
美容にも健康にも良いのです。
一方のにんにんく注射には、肉体疲労時の栄養補給に
必要なビタミンB群とビタミンCが配合されています。
ビタミンBはにんにく成分を含んでいるため注射をすると
にんにく臭がしますが、本当ににんにくを食べた時の
ような口臭はしません。
注射1本でにんにく約50個分のビタミンが摂取できる
ので、風邪や肩こり・腰痛といった体の疲れには
とても効果的です。
ビタミン注射の方がにんにく注射よりもビタミンCを
高濃度に配合しています。
ビタミンCは肌に含まれるコラーゲンの生成を促して
肌のキメを整えたり美白にしてくれるので、美容に
関心の高い方には最適です。
少し気になるのが、わざわざ注射をしてまで摂取して
体に影響は無いのか、ということです。
ビタミンは余分に摂取しても尿と一緒に排出せれて
しまうので摂りすぎても問題はありません。
ですから、他の栄養注射と併用することも可能です。
注射に含まれる成分の配合はもともと決まっている
ことが多いですが、クリニックによってはお客さんの
状態に合わせて配合を変えてくれるところもあります。